🌟 「ひな祭り」について学ぼう
3月3日は「ひな祭り」です。ひな祭りは、女の子が病気をしないで健康に育つように祈るための特別な日です。女の子がいる家族は、家に「ひな人形」を飾ります。ひな人形は、昔の日本の結婚式の様子を表していると言われています。
また、この日には特別な食べ物を楽しみます。たとえば、ピンク・白・緑の3つの色をした「ひし餅」や、あまいお菓子の「ひなあられ」です。ピンクは「桃の花」、白は「雪」、緑は「新しい草」の意味があります。みんなで「ちらし寿司」を食べながら、「甘酒」というアルコールが入っていない甘い飲み物を飲みます。家族みんなで写真を撮ったりして、とても楽しい時間をすごします。
- 〜ように祈る: [目的・願い] 女の子が元気に育つことを願うときに使います。(例:試験に合格するように祈る)
- 〜と言われている: [伝聞・一般論] 多くの人がそのように考えている、話しているという意味です。
- 〜という: [名称] 「甘酒」という名前の飲み物、のように名前を紹介するときに使います。
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本文に「女の子が病気をしないで健康に育つように祈るための特別な日」と書いてあります。
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本文に「ひな人形は、昔の日本の結婚式の様子を表している」と書いてあります。
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本文に「白は『雪』の意味があります」と説明されています。
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「アルコールが入っていない甘い飲み物」と本文にあります。
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本文に「みんなで『ちらし寿司』を食べながら」とあります。
「〜ように」はJLPT N4で頻出です。「Vるように祈る(願う)」という形で、目標や願いを表すことをしっかり覚えましょう!
ひな祭りの歴史は古く、平安時代(約1000年前)までさかのぼります。昔の人々は、紙で作った簡単な人形に、自分の中にある悪い運気や病気を移して、川や海に流していました。これを「流しびな」と呼びます。川に人形を流すことで、女の子の健康を守る代わりになっていたのです。
その後、時代が進むにしたがって、人形を作る技術が高くなりました。すると、人形を川に流す代わりに、家の中に美しく飾るようになりました。ひな人形は通常、赤い布を敷いた段の上に並べられます。一番上の段には「お内裏様(おだいりさま)」と「お雛様(おひなさま)」と呼ばれる男女の人形が飾られます。
ところで、ひな人形には「3月3日が過ぎたら、すぐに片付けなければならない」という有名な言い伝えがあります。片付けるのが遅れると、その女の子の「結婚が遅れる」と信じられているからです。そのため、3月4日になると、多くの家庭では急いで人形を箱にしまいます。
- 〜にしたがって: [変化の並行] 「時代が進む」という変化と一緒に、「技術が高くなる」という別の変化が起こることを表します。
- 〜代わりに: [代償・交換] AをしないでBをする(流すのをやめて飾るようになった)という意味です。
- 〜なければならない: [義務] どうしてもそうする必要があることを表します。
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本文に「悪い運気や病気を移して、川や海に流していました」とあります。
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「人形を作る技術が高くなりました。すると、人形を川に流す代わりに、家の中に美しく飾るようになりました」とあります。
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本文に「一番上の段には『お内裏様』と『お雛様』と呼ばれる男女の人形が飾られます」とあります。
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「片付けるのが遅れると、その女の子の『結婚が遅れる』と信じられているからです」と明確に書かれています。
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本文の最後に「3月4日になると、多くの家庭では急いで人形を箱にしまいます」とあります。
「〜にしたがって」と「〜につれて」はN3の頻出文法です。どちらも「Aが変わるとBも変わる」という意味ですが、違いを意識して覚えましょう!
ひな祭りに供えられる伝統的な料理には、娘の将来の幸福を願う深い意味が込められています。とりわけ、「はまぐり」のお吸い物は欠かせません。はまぐりの貝殻は、対(つい)になっているもの以外とは決してピタリと合わないという特徴があります。このことから、「一生一人の人と添い遂げる、良き伴侶に恵まれるように」という貞操の象徴とされてきました。
また、「ちらし寿司」の具材一つ一つにも縁起が担がれています。穴が空いている「れんこん」は「将来の見通しが良くなるように」、腰が曲がった「えび」は「腰が曲がるまで長生きできるように」という願いにほかなりません。
地域によってひな人形の飾り方に違いがあることも興味深い点です。関東地方では「向かって左がお内裏様、右がお雛様」として飾ることが多いのに対し、京都を中心とする関西地方ではその配置が逆になります。これは、古来の日本において「左側(向かって右)が上位」とされていた伝統に基づくものですが、明治時代以降に西洋のルール(右が上位)が導入されたことに伴って、関東を中心に関西以外の地域へ新しい配置が広まったと言われています。
- 〜が込められている: [感情・意味の包含] 願いや思いがその中に入っているという意味です。(例:感謝の気持ちが込められた手紙)
- 〜にほかならない: [断定] まさに〜である、それ以外の何ものでもない、と強く主張する表現です。
- 〜に伴って(ともなって): [同時進行] ある変化が起きると、それと一緒に別の変化が起きることを表します。
- 〜のに対し(て): [対比] 2つの物事を比べて、その違いを明確にするときに使います。
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本文の「一生一人の人と添い遂げる、良き伴侶に恵まれるように」という箇所から判断できます。
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「穴が空いている『れんこん』は『将来の見通しが良くなるように』」とあります。
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本文の「向かって左がお内裏様、右がお雛様として飾ることが多いのに対し、関西地方ではその配置が逆になります」から配置(位置)が違うことがわかります。
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本文に「明治時代以降に西洋のルール(右が上位)が導入されたことに伴って、関東を中心に関西以外の地域へ新しい配置が広まった」とあります。
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料理に込められた意味や、飾り方の歴史的背景について述べており、全体を通してひな祭りの深奥な意味を伝えています。
「〜にほかならない」は長文読解の筆者の主張部分に現れやすい表現です。「絶対に〜だ」「〜以外の理由はない」という強い意味を理解しておきましょう。
現代におけるひな祭りの様相は、少子化や都市部の住宅事情の変化に伴い、大きな変容を余儀なくされている。かつては豪華絢爛な「七段飾り」の雛壇が富や地位の象徴としてもてはやされたが、現在の核家族化が進むマンション住まいにおいては、空間的制約から男雛と女雛のみを飾る「親王(しんのう)飾り」や、ガラス・木製のミニチュア雛が主流となりつつある。
しかし、形状が簡素化される一方で、経済的な観点から見ると「桃の節句」市場は依然として活況を呈している。これは、祖父母と両親の計6人の財布が一人の孫(子供)に向けられる、いわゆる「シックス・ポケット」現象が背景にあるからに他ならない。
民俗学的に俯瞰すれば、節句(せっく)とは本来、季節の変わり目に生じやすい邪気を祓うための通過儀礼であった。形骸化が進んだと指摘する声もあるが、親が子の健やかな成長と厄除けを願うという根源的な祈りは、時代劇的な人形から現代的なインテリアへと媒体を変えたに過ぎず、消費行動の根底には今も確固として脈打っているのである。
- 〜を余儀なくされる: [強制] 状況や事情により、仕方なくそうしなければならない状態に追い込まれること。(例:計画の変更を余儀なくされた)
- 〜を呈する(ていする): [状態を示す] ある状態や様子をはっきりと現すこと。(例:活況を呈する=活発な状態を見せている)
- 〜に過ぎない: [限定・程度の低さ] ただ〜であるだけだ、それ以上の特別なことではないという意味。
- 確固として: [状態] 意志や状態がしっかりしていて、動かない様子。
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本文の「都市部の住宅事情の変化に伴い…空間的制約から…親王飾りが主流」という文脈から読み取れます。
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「祖父母と両親の計6人の財布が一人の孫(子供)に向けられる、いわゆる『シックス・ポケット』現象」と定義されています。
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「節句とは本来、季節の変わり目に生じやすい邪気を祓うための通過儀礼であった」とあります。
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「媒体を変えたに過ぎず、消費行動の根底には今も確固として脈打っているのである」という最後の一文に表れています。
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直前の「時代劇的な人形から現代的なインテリアへと」という部分が「媒体」の具体的な変化を指しています。
N1読解では「抽象的な言葉の言い換え」がよく問われます。本文の「根源的な祈り」が「子の成長と厄除けを願うこと」、「媒体」が「人形の形」を指している構造を掴む練習をしましょう。

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