🎓 講義:ノーマライゼーションってなんだろう?
歴史的背景:北欧からの風
さて、今日のテーマは「ノーマライゼーション」です。この言葉、聞いたことはありますか?
はい、なんとなく。「普通にする」みたいな意味かな、というイメージです。
とても良い感覚ですね。その通りです。
この考え方が生まれたのは、1950年代のデンマーク。提唱したのは、バンク-ミケルセンという人です。
彼はこう訴えました。
「障害がある人たちの生活を、できるだけ普通の状態(ノーマル)に近づける」
この考え方が生まれたのは、1950年代のデンマーク。提唱したのは、バンク-ミケルセンという人です。
彼はこう訴えました。
「障害がある人たちの生活を、できるだけ普通の状態(ノーマル)に近づける」
デンマークなんですね!それがどうやって世界に広まったんですか?
その後、スウェーデンのニィリエという人が、「じゃあ『普通』って具体的にどういうこと?」というのを「8つの原理」として整理し、世界中に広まったんですよ。
具体的なイメージ:3つの「普通」
その「普通の生活」の中身が気になります。具体的にどういうことなんでしょう?
大きく分けて3つのポイントがあります。
- 住まい:施設や病院に「隔離」されず、「地域」の中で暮らすこと。
- リズム:朝起きて夜寝る、平日働いて週末休むというリズムを持つこと。
- ライフサイクル:子供、学生、社会人、老後と、年齢に応じた生活を送ること。
バリアフリーとの違い
先生、質問です! よく聞く「バリアフリー」とは何が違うんですか?
いい質問です!実は役割が違うんです。
● ノーマライゼーション = 「考え方」や「理念(ゴール)」
● バリアフリー = 実現するための「具体的な手段(スロープ等)」
バリアフリーという手段を使って、ノーマライゼーションという理想を実現するんですね。
● ノーマライゼーション = 「考え方」や「理念(ゴール)」
● バリアフリー = 実現するための「具体的な手段(スロープ等)」
バリアフリーという手段を使って、ノーマライゼーションという理想を実現するんですね。
📝 ここまでのまとめメモ
- 提唱者
- バンク-ミケルセン(デンマーク)
- キーワード
- 「隔離(かくり) から 共生(きょうせい) へ」
- 目的
- 障害者の生活条件を可能な限り、健常者の生活条件に近づけること。
核心に迫る「8つの原理」
では、スウェーデンのニィリエが整理した「8つの原理」を見ていきましょう。
これは「普通の生活って具体的に何?」というチェックリストのようなものです。
覚えやすいように、3つのグループに分けて説明しますね。
これは「普通の生活って具体的に何?」というチェックリストのようなものです。
覚えやすいように、3つのグループに分けて説明しますね。
3つの「リズム」
まずは生活のベースとなるリズムです。
1. 1日のリズム
朝起きて着替え、学校や仕事に行き、夜は寝る。
2. 1週間のリズム
平日は活動し、週末はリフレッシュするメリハリ。
3. 1年間のリズム
お正月、夏休み、クリスマスなど、季節の行事を楽しむこと。
1. 1日のリズム
朝起きて着替え、学校や仕事に行き、夜は寝る。
2. 1週間のリズム
平日は活動し、週末はリフレッシュするメリハリ。
3. 1年間のリズム
お正月、夏休み、クリスマスなど、季節の行事を楽しむこと。
なるほど! 施設にいると「毎日がずっと休み」みたいになりがちだけど、メリハリが大事ってことですね。
ライフサイクル
次は年齢に応じた過ごし方です。
4. ライフサイクル(発達段階)
子供時代は遊び、青年期はオシャレや恋愛をし、大人になって働き、老後をゆっくり過ごす。
障害があるからといって、大人なのに「子供扱い」されるのはノーマルではありません。
4. ライフサイクル(発達段階)
子供時代は遊び、青年期はオシャレや恋愛をし、大人になって働き、老後をゆっくり過ごす。
障害があるからといって、大人なのに「子供扱い」されるのはノーマルではありません。
権利と環境
最後は、人間としての尊厳に関わる部分です。
5. 自己決定権
何を食べるか、誰と暮らすか。自分のことは自分で決める権利。
6. 異性との関係(性的関係)
恋愛したり、結婚したりする権利。
7. 経済的水準
社会保障などを通じて、人並みの生活ができるお金があること。
8. 環境水準
地域の普通の家と同じような設備・広さの家に住むこと。
5. 自己決定権
何を食べるか、誰と暮らすか。自分のことは自分で決める権利。
6. 異性との関係(性的関係)
恋愛したり、結婚したりする権利。
7. 経済的水準
社会保障などを通じて、人並みの生活ができるお金があること。
8. 環境水準
地域の普通の家と同じような設備・広さの家に住むこと。
「恋愛」や「お金」のことまではっきり定義されているのがすごいです。単に「生きていければいい」じゃないんですね。
その通り。「人間として当たり前の幸せ」を誰からも奪われない、というのがこの原理の核心なんです。
🌟 ニィリエの「8つの原理」リスト
- 1日のリズム
- 1週間のリズム
- 1年間のリズム
- ライフサイクル(発達段階)
- 自己決定権(要求の表明)
- 異性との関係(性的関係)
- 経済的水準
- 環境水準

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